グロービスのクリティカル・シンキングで利用される課題解決ステップ「イシューを特定する」。
前回「顧客のクレームは宝の山であるか」で前提の重要性を解説しました。
今回の「イシューの特定」は、その後の仮説、検証、結論への運びをスムーズにさせる重要なポイントです。
イシューを正しく捉えられないと暖簾に腕押し状態。つまり、その後の工程は時間の無駄になってしまう可能性があります。
この記事では、イシューの特定をしっかりできるようにポイントを解説していきます。
イシューの特定を上手に行う方法
イシューの特定と言っているので、悪い状況・状態がそこにはあります。
グロービスの講義では、課題として出される問題文からイシューを特定することになりますが、あなたの会社や学校などに置き換えて考えてみましょう。
ステップ1|イシューと思われる箇所のあたりをつける
イシューが何かをまずは、やんわりと想像することが最初のステップです。
イシューの特定と言っているので当たり前ではあるのですが、「これがイシューだ、次の課題解決ステップに進もう」とするのを阻止する意味でこの最初のステップが重要です。
冒頭説明したとおり、このイシューの特定を見誤ると後続ステップがすべて台無しになるため、注意しましょう。
まずは、「このあたりがイシューだな」とあたりをつけるだけにしましょう。
ステップ2|イシューを書き出し、隠れた前提がないかを考える
イシューのあたりがついたら、イシューはまるまるであると書き出してみましょう。
ここで重要になるのが、隠れた前提がないかを見極めることです。
前提の重要性については、グロービスの最初の課題で出された「顧客のクレームは宝の山であるか」で理解できたと思います。
まだ見たこと無い方は上記リンクから解説記事をご覧ください。
イシューを考える際に、少ない事例からそのイシューを導いていないか。個人的な思い込みをしていないかを見直してみましょう。
具体的に何の話をしているのかを徹底的に押さえ、様々な角度からイシューを見直してみましょう。
ステップ3|イシューの特定
隠れた前提も出し切り、個人的な思い込みをなくした状態にすることで、イシューの特定は完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クリティカル・シンキングの課題解決ステップの中で、最初に登場する「イシューの特定」。
その後のステップを無駄にしないために上手に行う必要があります。
今回紹介した内容はポイントのみの解説としたのは、記事を読んだだけでは上手にならないことを理解しているからです。
クリティカル・シンキングの課題解決ステップは、何度も繰り返し練習しなければ習得できません。
ただ、闇雲に行っても上手にできていない可能性もあるので、グロービスの講師の方や同じ受講生と議論し、理解を深めてください。
「イシューの特定」を理解したら、次のステップ「枠組みを考える」について理解を深めていきましょう!
【クリティカル・シンキング】枠組みを考える|MECEを作るポイント
また、クリティカル・シンキングの全体像について知りたい方は以下の記事で紹介しています。