「部下に『言い訳』ばかりされて、仕事が進まない……」 「部下を褒めて伸ばそうとしているのに、なぜか成長してくれない……」 「『優しいリーダー』を目指していたのに、チーム全体がなあなあな雰囲気になってしまった……」 そんな悩みを抱えるリーダーは多いのではないでしょうか。
今回は、これまでの「優しいマネジメント」の常識を覆し、組織を圧倒的な成果へと導くドライな思考法『リーダーの仮面』の書評をお届けします。
ITエンジニア・プロジェクトマネージャーの現場目線を交えながら、明日から使える「感情を配した合理的なマネジメント」のエッセンスを解説します。 結論から言うと、仕事ができるリーダーは「部下に冷酷」なのではなく、「部下の成長」のために「感情の仮面」を被っています。
【言い訳スルー術】数で問い詰め、徹底的に事実を報告させる
ほとんどだめでした。→「何軒中、何件?」
部下から「ほとんどだめでした」「だいたいうまくいきました」といった、感情的で曖昧な報告を受けた経験はありませんか。
本書から学ぶリーダーの言い訳スルー方法は、「数で問い詰める」ことです。 「ほとんどだめでした」なら、「何軒中、何件だめで、成功したのはどういう状況だったの?」と徹底的に事実を確認します。
これにより、部下の「感情」に負けず、正しい現状把握ができます。
次はがんばります。→「具体的にどう変える?」
同様に、「次はがんばります」といった精神論も、リーダーはスルーしなければなりません。 「具体的にどのような行動を変えるの?件数を増やすの?アプローチを変えるの?」と、相手に徹底的に考えさせます。 一見、冷酷と思われるかもしれませんが、これが相手を「感情」ではなく「事実」で動くプロフェッショナルへと成長させるための第一歩です。
【評価の思考法】プロセスは褒めない。「感情」を配して結果を評価する
「褒めること」があたりまえの基準を下げる
子育てや学校教育ではプロセスを褒めることがやる気に繋がりますが、仕事ではそれが上手く行かない、と本書は説きます。 なぜなら、褒めること=あたりまえの基準を与えることになるからです。 例えば、70点で褒められたとすると、部下は「60点」があたりまえになってしまい、成長が止まってしまいます。リーダーは、褒められて伸びるタイプを生み出すのではなく、めったに褒めず、結果で評価する姿勢が必要です。
【明日からできる】「褒めない」マネジメントの実践
1日3回報告するというルールを設けたり、報告させやすい指示を出すことも大事です。「来週中」と「来週の金曜の午前中まで」は意味が全く違う、というように。 リーダーはプロセスではなく結果を評価します。 目標設定→プロセス→結果、この繰り返しの中で、今回の結果によって次の目標を相手に考えさせる。結果を出せるようにする工夫を「自ら考えさせる」ことが重要です。
【成長の思考法】リーダーが先頭を走ってはいけない。チーム内で競争させる
先頭の鳥が早ければ、全体の速度は上がる
「成長」の思考法において、リーダーが先頭を走ってはいけない。チーム内で競争させることで、チーム力があがっていく。 先頭の鳥が早ければ、全体の速度は上がっていく。 リーダーは、その競争を俯瞰で見て、チーム全体として行く方向が間違っていないか。遅れている人に早くしてもらう方法を考えさせる役割です。
【本質】人は経験でしか変わらない。
人は経験でしか変わらない。すごく共感。本も読んだだけだと、やった気になっただけで何も変わっていない。 良いと持ったことを実践し、そのフィードバックを持って継続することでだんだんと変わっていく。経験しないと変われない。
【組織の思考法】「位置の意識」と「2人上司の罠」
リーダーと部下は対等ではない
位置の意識。リーダーは部下の上に立つ人間であることを、自分だけでなく部下にも知って貰う必要がある。 指示は上から下でホウレンソウは下から上。 部下の評価をする立場の人間として、感情の仮面を被り、感情のコミュニケーションを配することが大事です。
責任の所在を明確にする。2人上司の罠。
2人の上司のもとで仕事を振られると、責任の所在が不明確になりやすい。 その結果指示が通りにくくなる。必ず組織を意識して上司は1人。 別の人から仕事を依頼されたら、上司を通すようにするのが良いと思う。勝手にするなってならないし、不要な仕事なら上司が拒否する(はず)
まとめ:目指すは指示なしで動く「究極のチーム」
最後にこの記事のまとめです。
- 言い訳は数で問い詰め、徹底的に事実を報告させ、自ら考えさせる
- プロセスは褒めない。「感情」を配して結果を評価する
- リーダーは先頭を走らず、チーム内で競争させる
- 「位置の意識」と「責任の所在」を明確にする
仕事ができる人とは、評価者が求める成果を挙げられる人。 社内で人気者という理由だけで評価してしまうと、不満が蔓延し他がついてこなくなる。 仕事ができる=人が集まる人。ある分野に精通して結果を出している。 どんなジャンルの人も集まる人は本当に仕事ができる人だと思う。
リーダーとして重圧を感じている人。ぜひこの本を読んでリーダーの演じ方を覚えましょう。
このブログでは、開始5年でアッパーマス層に到達した資産形成術、プロマネが読んできたためになるビジネス本も紹介しています。

