【要約・書評】数値化の鬼|仕事ができる人になるために

みなさんが思う「仕事ができる人」とはどんな人でしょう。

本書では、「仕事のできる人=評価者からの評価を得られる人」と定義しています。

組織に属している限り、給料やボーナスはあなたの上司の評価により決まります。この上司に評価をされることで、成績が決まり昇給やボーナスの上乗せが発生します。

目標について上司と話し合い、その目標の達成度によって上司があなたを評価します。

「数値化の鬼」では、数学を得意になりなさいと言っているわけではありません。

数字を意識して仕事をしていくことを意識づけするためのノウハウを教えてくれます。

「今期はすごく頑張った」と上司に報告する人がいたら、この本書を手に取りその報告の仕方を変えてみてください。

この記事では、僕が重要だと思った部分を中心に各章の要約を書いていきます。

「数値化の鬼」について要約

仕事のできる人になるためのステップを5つのステップで紹介しています。

仕事のできる人=評価者からの評価を得られるために、「数」を意識することの重要性を紐解いていきます。

「数値化の鬼とは何か」の要約

なぜ数値化することが重要なのか。それは、全員の前提が異なるからです。

「ここにやや多い宿題がある」この「やや多い」が、どれくらいかは人それぞれです。

人に正しく伝える努力をしていくことが大事になります。

前提・共通認識の大切さについては、こちらの記事でも紹介しています。

評価者は、誰が見ても公平で明らかな評価をする必要があります。

プレイヤーである皆さんは、評価者に仕事の結果を正しく見て貰う必要があります。

冒頭で話した「すごく頑張った」が良くないのは、「すごく」がどれほどのすごさなのか評価者に伝わらないためです。

  • 売上がいくらなのか
  • 改善行動をいくつできたのか
  • 期限をどれだけ守ったのか

数字を意識することで、もう1つの変化が生まれます。

それは「自分の不足を数字として受け入れること」です。

数字を取り入れた目標により、何が足りないのかを把握でき、次の行動に活かすことができます。

年間や半年で立てた大きな目標を1日・1週間単位など小さく分解することで、必要な作業量がわかります。

作業を振り返ったときに、大きな目標にたどり着けるのかどうかをすぐに確かめられるので、明日の行動を変化させられます。

この1日の積み重ねが成長に繋がります。

「仕事のできる人」になるために、次章からの5つのステップを理解していきましょう。

「行動量」の話

数値化とはPDCAを回すことである。

そして、Do(行動)をどれだけ実施できるかが基本中の基本です。

行動の結果を見て、目標を達成できるかどうか分析・判断し、よりよい計画を立てるようになるのが正しいルートです。

計画に時間をかけるよりもまず行動することで、よりよい計画を立てることができます。

ただし、やみくもに行動すればよいわけではありません。

目標を達成するために、KPIという行動指標を立てることが重要になります。

目標のための目標がKPIにあたり、このKPIをたてることで、正しく行動を取ることができます。

「英語を話せるようになる」が目標だった場合、「(英語を話せるようになるために)英単語を1日10個覚える」などがKPIにあたります。

KPIを正しく考えることで、質の高い行動ができ目標達成に繋がります。

「確率」の話

確率の罠に気をつけることが大事です。

若いうちはたくさん挑戦して、失敗してを繰り返し「行動量」を増やすことで成長していきます。

しかし、経験を積んでいくうちに、失敗することが怖くなり、「働かないおじさん」が増えてきているのも日本企業において無視できない状態です。

この働かないおじさんたちは、確率をうまく使って、評価を得ようとするのも事実です。

成約率80%と60%。どちらが評価を得るべきなのでしょうか。

確率の罠にハマると、前者がすごいと思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

答えは、打席と打率を見なければわかりません。

5回アポイントをとって4件成約させた人。100回アポイントをとって、60件成約をさせた人。

後者の人が評価を得るべきですよね。

「数字のウソ」を見抜き正しい判断をするようにしましょう。

「変数」の話

「y=ax+b」xが変数であり、aとbは定数です。xの値が変わればyの値が増えます。

ビジネスにおいても、変数と定数があります。

定数はいくら頑張っても変わらない数字。変数をどれだけ多くできるかを考える必要があります。

つまり、考えるべきことと考えてもムダなことが存在するため、いかに、考えるべきこと=変数が何かを見極める必要があります。

プレゼン資料を作っていたとします。プレゼン発表まで残り1時間。

見た目を良くするために資料を微調整する人。通しでリハーサルをして、言葉の伝え方が分かりづらい部分を修正する人。

この1時間で、プレゼンの結果が良くなるのはどちらの人でしょう。

やるべきことが何かを正しく判断して行動できる人が成果を出せる人です。

行動量の話ででてきたPDCAサイクル。

Do(行動)した結果、その行動が変数であったかどうかを確認するのが、Check(評価)とAction(改善)です。

PDCAサイクルを回す必要があるのは、変数に対しての行動を行えているかどうかを見極めるためです。

行動した結果に対し成果が出せたかどうかを見つめ直しましょう。

「真の変数」の話

変数は放っておくと増えていきます。

目標に対して行動を繰り返し、評価・改善を行っていくと、やることで成果につながる新しいことが増えていきます。

この新しい変数に対して、「どれもやるべきだから全部やる」という考え方に気をつけましょう。

増えてきた変数をすべてKPIに設定し、全てをやろうとすると、時間がなくどれも中途半端になってしまいます。

結果的に、成長が止まるもしくは後退するかもしれません。

新しい変数がでてきたら、他の変数を捨てることが重要です。

やるべきことが何かを常に考えて行動しましょう。

「長い期間」の話

今までの各章では、「短期的な視点」での話をしていました。

仕事ができるプレーヤーになるためには、「長期的な視点」のことも考えて行動する必要が出てきます。

短期的な視点では損だけど、長期的な視点では得になることは世の中にはたくさんあります。

利益は、期間によって反転します。

株式市場が暴落し、すべての株を手放す。しかし5年後には、暴落前の2倍になっていた。ということはよくある話です。

座ってるだけの楽な仕事と、覚えることがたくさんで大変な仕事。

あなたはどちらを選びますか。

今楽したいのあれば、前者を選びますが、スキルが身につくのは後者ですよね。

目先にある利益を求めてしまうのが、短期的な考えですが、5年後10年後も見据えて、今の行動をすることが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

プレーヤーとして成長するための考え方が理解できたのではないでしょうか。

ただし、数値を追い求めることだけが全てではありません。その先のステージについては、この本の最後「終章:数値化の限界」にて記載されています。

興味のある方はぜひ手にとって見てください。

今回は、プレーヤー目線での要約にとどめましたが、マネージャとしての数値の捉え方も記載されています。

また、この本の著者である識学の安藤広大さんによる「リーダーの仮面」もマネージャ層向けの考え方が端的に書かれています。

識学のマネジメント方法を学べる「リーダの仮面」の要約記事も興味のある方はぜひご覧ください。

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